マナーの基本事典 冠婚葬祭のすべて 

日本の行事における様々なしきたりについての疑問を解決するマナーの基本事典

火に関する物は贈ってはいけない!新築祝いのタブーと基本マナー

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新築祝いのタブー

新築祝いを贈る際に気をつけたいタブーとされる品は以下の通り。

特に、建物関係のお祝いの場合は「火事」を連想させる火に関する品物はタブーとされ、「赤い物」もできるだけ避けるのがマナーとされています。

ライター・たばこ・葉巻 「火」を連想させるものはNG
赤いもの 「火」を連想させる赤い物や包装紙はNG
絵画・掛け軸・インテリア 好みに合わない場合や、場所を選ぶのでNG
コンロ・ホットプレート 「火」に関する道具はNG
赤い花 花を贈る場合は、「火」を連想させる赤い花は極力避ける
包丁・刃物類 「切れる」「絶える」を連想させる刃物は新築祝いに限らず贈りものとしてはふさわしくない

しかし、親しい間柄なら先方に希望を聞いてから贈る場合もあり、その際にタブーとされている品をリクエストされた場合は、かたくなに断るよりは希望を聞いてあげたほうが先方にとっても嬉しいお祝いとなるので、あくまで品物選びで困った際にあえて贈る必要のないものとして覚えておくといいでしょう。

新築祝いを贈る時期と金額の目安

金額の目安 5千円~3万円
友人・知人の場合は5千~1万円程度。
親戚など身内の場合は1~2、3万円が相場。
時期 新居披露の前日までか、現金の場合は当日持参
水引・のし 紅白蝶結び・のしつき
表書き 「御祝」「御新築御祝」「御新居御祝」「御転居御祝」など
お返し 基本的には不要。新居に招待してもてなすことでお返しとする

お祝いは招待された場合に贈る

新築祝いは本来、親しい間柄でするもので、新築披露に招待された場合に贈るとされています。
というのも、披露に招待した方への「おもてなし」がお返しとされるため、多くの方からお祝いを頂くと、招待客も増えかえって負担が大きくなってしまうからです。

また、お祝いの品は披露の前日までに贈りましょう。
受け取る側は、お祝いの品を頂いたら披露の当日に飾っておくのがマナーです。

現金を包む場合は当日に持参し、さりげなく渡しましょう。

お祝いの品は後日にしてもよい

家の様子やインテリアの趣味などがわからないまま、不要な物を贈ってしまってはかえって相手を困らせることにもなるので、新築披露の当日には菓子折りなどを持参し、後日にお祝いを贈りたい旨を伝え、家を見せてもらいながら雰囲気に合うものを考えたり、直接希望を聞いてからにするほうが、重複もせず喜ばれる場合もあります。

ただし、家の中を勝手に見て回るのは失礼になりますので注意しましょう。

新築祝いの定番・喜ばれる物

それでは、新築祝いには何を贈るのが最もベターなのでしょうか。
以下に記載の品々は、新築祝いで定番となっているものや、お祝いの参考となる人気の品をあげています。

シャンパン・ワイン・日本酒 お祝いのイメージが強い消耗品のため、披露パーティに手土産としても喜ばれる
現金・商品券 相手の好みに合わせて好きなものを買ってもらえ、何かと物入りの時期に非常にありがたい贈りものといえる
観葉植物 長く楽しめてインテリアを選ばないため贈りやすいと新築祝いの定番でもある。また手間がかからずインテリアの一つして人気
重箱・花瓶 「建物=容れ物」という縁起物として「入れ物」は定番。重箱でなくとも普段使いやすい食器などでもよい
タオル 毎日使う日用品も喜ばれる定番のひとつ。自分では買わない高級なタオルは贈りものとしても人気
カタログギフト 現金や商品券では生々しい・相手が目上だと贈りづらいという場合などに、金額をあきらかにせず好きなものを選んでもらえるからと人気。
アレンジメントなら水換えなどの手間も少なく、華やかな場にふさわしいお祝いの代表格。できれば赤い花は避けるのがベター

 

形に残り、飾って置く必要のあるインテリア関係の品は、定番といえど先方の好みなどもあるので注意したいとろこ。

タオルなどの日用品や、花はある意味消耗品といえるので贈りやすいのではないでしょうか。

新築ではなくマンションや中古住宅を購入したという場合

新築ではないけれど、大掛かりな増改築や、マンション・中古住宅を購入した場合も新築祝いと同じくお祝いをしましょう。

お祝いをする際の表書きは「御新居御祝」「御祝」などとし、お付き合いの程度に合わせて5千~2万円を目安に。

キッチンだけなど簡単なリフォーム程度の場合はお祝いは特に必要ありませんが、披露されたら菓子折りなどを用意するとよいでしょう。

お祝いは相手の負担にならないことが一番

お祝いを贈ると、当然お返しをしなくてはなりません。
先述にもあるように、新築祝いは披露に招待された場合のみというのが基本で、それ以外でも当人たちから報告を受けた場合にするのがよいでしょう。

人づてに聞いたからとあちこちからお祝いをもらったのでは、相手の負担も大きくなる一方。

披露に招待されていない場合でも何かお祝いをしたいという場合は、相手の負担にならないよう、品物やお金ではなく、お祝いを兼ねた食事の席を設けたりしてもよいでしょう。

また、贈る品物も自分が贈りたい物より、「相手が欲しいもの、喜ぶこと」を前提に選びたいものですね。

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【参考文献】
[最新ビジュアル版]冠婚葬祭お金とマナー大辞典:主婦の友社編
冠婚葬祭とマナーの基本事典:ザ・アール監修・成美堂出版
葬儀・法要・相続マナーと手続きのすべて:主婦の友社編
作法が身につく しきたりがわかる 冠婚葬祭マナーの便利帖:岩下宣子 (著, 監修, 監修)
三越伊勢丹の最新 儀式110番: こんなときどうする? 冠婚葬祭:三越伊勢丹ホールディングス (著)