- 結婚内祝いを贈る時期と金額の目安
- 内祝いは披露宴に出席していない人に贈る
- 表書きの書き方
- 新姓だと相手に誰か分かってもらえない
- 内祝いは夫婦連名で返す?
- 内祝いを宅配する場合はお礼状を添える
- 連名で頂いたお祝いのお返し
- 祝電をもらった人へのお礼
- 便利なお付き合いノート
結婚内祝いを贈る時期と金額の目安
金額の目安 | 頂いた額の3分の1~半額 |
---|---|
時期 | 挙式後一ヶ月以内 |
水引・のし | 紅白結びきり・のしつき |
表書き |
「結婚内祝」「内祝」/ 差出人の苗字 |
挙式後にお祝いを頂いた場合は、遅くとも2週間以内には内祝いを贈りましょう。
内祝いは披露宴に出席していない人に贈る
内祝は本来、お祝いの喜びを分かち合うという意味で、お祝いを頂いたかどうかに関係なく、広い範囲に行っていました。
しかし、現代では「お返し」としての内祝いが一般的になっているため、お祝いを下さった方にだけ行います。
披露宴に出席していただいた方には、料理のおもてなしや、引き出物が内祝いにあたるので、改めて内祝いを贈る必要はありません。
内祝いを贈る相手は披露宴に出席しなかったけれど、お祝いを下さった方となります。
表書きの書き方
水引上部は、「結婚内祝」や「内祝」とし、水引の下部には差出人の苗字、あるいは夫婦連名で記載します。
内祝いは結婚後に贈るものですので、女性の場合は旧姓は使わず、新姓でのお返しが通常です。
新姓だと相手に誰か分かってもらえない
結婚をすると多くの場合、女性の苗字が変わるかと思います。
そんな時に、内祝いを宅配する場合や、実家の付き合いで頂いたお祝いなどの場合、新姓で贈ってしまうと先方に誰からか分かってもらえないという声もよく耳にします。
そんな場合は、通常通り水引下部中央に新姓で書き、左側にやや小さく「旧姓 ○○」などと書き添えて贈る方もいらっしゃいます。
また、のしには通常通りの表書きを新姓で書き、宅配の送り状伝票の差出人名に、
旧姓を書き添えたりするなど工夫してもよいでしょう。
実家の親がお返しをする場合
実家のお付き合いで、結婚した本人と面識はなくてもお祝いを頂いた場合に、親が内祝いを用意してお返しをするケースがあります。
その場合でも、のしには結婚した本人の名前を書きます。
宅配する場合は、先方が受け取りやすいよう宅配伝票の差出人は親の名前で贈っても構いませんが、のしの表書きは結婚した本人の名前にします。
「誰の内祝いか」と考えるとそう難しいことではないでしょう。
女性で苗字が変わっている場合には、「結婚して○○になりました」という意味も含め、やはり新姓で書くのがよいでしょう。
内祝いは夫婦連名で返す?
基本的にはお返しの場合は「苗字のみ」の記載で問題ありません。
夫側の付き合いで、妻を知らない方からお祝いを頂いた場合や、
妻側の付き合いで、夫を知らない方からお祝いを頂いた場合などは、あえて連名にしなくてもよいでしょう。
共通の友人や知人などから「お二人に」とお祝いを頂いた場合は、連名で返すとよいでしょう。
のしの表書きや贈り方は、地域によっても多少の異なりがあります。
まずは、「誰に頂いたお祝いか」「誰の内祝いか」を考慮して表書きを決めると良いでしょう。
内祝いを宅配する場合はお礼状を添える
内祝いを贈る場合は直接持参してお礼を述べるのが丁寧ですが、昨今では宅配するということも珍しくありません。
宅配する場合には品物を贈りっぱなしにするのではなく、お礼状を別に贈るか、品物に添えましょう。
内祝いに添えるお礼状文例:
拝啓
初夏の候、○○様にはますますご清祥のことと存じます。
先日は、お心のこもった結婚祝いを頂き、本当にありがとうございました。
素敵なグラスは早速毎日の食卓で活用させて頂いております。
未熟な私共ですが、今後ともどうぞよろしくご指導下さい。
心ばかりですが、内祝いの品をお贈りいたしましたので、どうぞご笑納下さいませ。
敬具
結婚祝いに対してのお礼と、頂いたものが品物の場合はありがたく使わせて頂いてますというニュアンスの一言を添えると相手も喜んで下さるでしょう。
親しい相手であれば、メッセージカードにお礼を一言書き添えて 贈ってもよいでしょう。
連名で頂いたお祝いのお返し
友人グループなどから連名でお祝いを頂いた場合も、お返しはまとめてではなく、一人ひとりにします。
頂いた品物に相当する金額を人数で割り、その半額程度を目安にお返しを考えるとよいでしょう。
仕事関係の上司や目上の方などからご夫婦連名でお祝いを頂いた場合などは、お返しを2つに分けて一人ひとりにするより、ご夫婦に対して一つにするほうが先方に気を遣わせなくてよいでしょう。
祝電をもらった人へのお礼
挙式後、最初に会ったとき、または手紙でお礼を伝えます。
お祝いを頂いた場合は内祝いに礼状を添えて贈ります。
祝電だけが届いた場合は、手紙や口頭で感謝の気持ちを伝えるだけでも十分ですが、お礼の言葉だけではなく、感謝の気持ちとして何か贈りたいという場合は、相手の負担にならない、例えば引き菓子程度のものにするとよいでしょう。
便利なお付き合いノート
お祝いを頂いたら、その都度、送り主・連絡先・品物や金額などをノートなどに控えておきましょう。
控えがあれば、内祝いももれなく贈れますし、先方にも同じようなお祝い事があったときなど、今後のお付き合いの参考にもなります。
こちらが贈ったものも控えておくとよいでしょう。
【参考文献】
[最新ビジュアル版]冠婚葬祭お金とマナー大辞典:主婦の友社編
冠婚葬祭とマナーの基本事典:ザ・アール監修・成美堂出版
葬儀・法要・相続マナーと手続きのすべて:主婦の友社編
作法が身につく しきたりがわかる 冠婚葬祭マナーの便利帖:岩下宣子 (著, 監修, 監修)
三越伊勢丹の最新 儀式110番: こんなときどうする? 冠婚葬祭:三越伊勢丹ホールディングス (著)