”花より団子” とも言いますが、人生で一度は贈ってみたい・もらってみたいフラワーギフト。
身近なフラワーギフトと言えば、母の日ギフトが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。他にも好きな女性に贈る。親に贈る。子供に贈る。いろいろな場面で実は欠かせないギフトです。最近ではインターネットで注文をして直接お届けをしてもらえるショップも増えていますが、実際目の前に花束を持った方が立っていたら、とても素敵な光景でしょう。
フラワーギフトにもマナーがあります。ここでは、どのようなシーンで贈ることが多いのか、ギフトとして相応しい花・避けたい花。様々な角度からフラワーギフトについて解説していきます!
少しでも参考になればと思います。
フラワーギフトを贈るシーンは?
美しい花を見ると気持ちが華やいだり、ときには慰められたりします。
心を動かすものだからこそ、目的に相応しいフラワーギフトを贈ることが大切です。
そこでどのようなシーンに贈るのかご紹介いたします。
・誕生日
・結婚記念日
・出産祝い
・長寿のお祝い
・定年退職祝い
・叙勲
・開店・開業祝い
このようにいろいろなシーンで活躍するフラワーギフトですが、できればセンスのいいものを贈りたいものです。
最近では、学生が卒業する際、卒業式に駆け付けた友人や家族、また恋人から花を贈られるシーンをよく見かけます。
店頭で購入する際には、用途や予算を伝えればセンスの良いアレンジメントを提案してくれるスタッフがいるでしょう。しかし、インターネットでの注文の際には、サンプル画像をよく確認して選ぶことをお勧めします。
お祝いに適した花は?
特別、花の種類に決まりはありませんが、気持ちが華やぐような明るい色の花を贈ったり、相手の好きな花やイメージ(清楚・元気など)に合った色合いの花を贈ることがとても喜ばれます。
お祝いに避けたい花・注意したい花は?
・菊(お悔やみに用いられるため)
・椿(花がポロリと落ちるので縁起が悪いとみなされる)
・花言葉が意味深な花(例:黄色のチューリップ「実らぬ恋」など)
・白いユリ(ヨーロッパなどでは葬儀に用いられるので、外国人への贈り物には要注意)
シーンに相応しい贈り物のスタイルは?
●アレンジメント
かごなどの容器に入れたり吸水性スポンジに切り花を挿して飾り付けたもの。そのまま飾れるので相手の手を煩わせない。
●花束・ブーケ
切り花を束ねて、ラッピングしたもの。持ち運びしやすいのでお祝いの席で贈呈するときなどによく使われます。
●鉢植え
御見舞にはタブーですが、開店祝いや新築祝いでは「根付く」ことはよい意味になる為胡蝶蘭や観葉植物などの鉢植えがよく贈られる。
開店祝いの際には、大きなスタンド花もございます。こちらは取引先などに贈る場合によく用いられます。
またたくさんの花が届いて、置き場に困る場合もあるかもしれないので、事前に先方に確認されることもお勧めします。
御見舞の際には、「根付く」が「寝づく」を連想することから、鉢植えは避けましょう。
●プリザーブドフラワー
生花を特殊加工し、美しさをそのまま長期間楽しめるようにした物。水やりなどの手入れが不要なので贈り物として人気がある。
かつては、御見舞で定番となっていたフラワーギフトですが、花の持ち込みを禁止している病院も増えてきているため、プリザーブドフラワーを贈られる方も増えています。
しかし、椿・シクラメン・すぐ枯れる花や寂しい色の花・ユリなどは避けるようにしましょう。
様々なアレンジスタイルがあるので、シーンに合ったスタイルで、自身オリジナルのギフトを作成できるのが、フラワーギフトの醍醐味です!!
お祝いだけではないフラワーギフト
お祝いだけではなく、お悔やみにもフラワーギフトを贈ることもあります。
●お悔やみに適した花
・初七日までは白一色の花(白菊・白ユリなど)
・初七日から四十九日まで、および四十九日以降は、寂しくならないようにさし色に
なる花(淡いブルーや紫の花など)を入れても良い。
●贈るタイミング
・通夜や告別式に供花を贈るときは、会場に確認をする。葬儀に参列できなかった場合
や訃報を後から知ったときは、遺族の自宅に花を贈る。四十九日や月命日、一周忌な
どの節目に贈ることもあります。
●避けたい花・注意したい花
・赤いバラのような華やかな花(ただし、故人が好きだった花で、家族の了解が得られ
れば贈っても良い)
・大輪の胡蝶蘭の鉢植えはお祝いの印象が強いのでNG。鉢植えを飾ることを嫌う人も
いる。
友人や家族にギフトを贈る際には、あまり贈る機会がないフラワーギフト。
また、贈ることに照れくささがあったり、ここ一番という大事な節目に贈るような印象
ですが、こうしてみてみると、日常の様々なシーンで活躍するフラワーギフトであることがわかります。
皆様のこれからの人生の中で、素敵なカラーのフラワーギフトが活躍することがあるでしょう。贈る側贈られる側、双方に喜んでいただけるよう、少しでもお子の情報がお役に立てましたら嬉しいです。
【参考文献】
一生使えるマナーと作法 (著者:明石伸子)